BIOGRAPHY

私が初めてJazzに出会ったのは、高校生の 1965年頃 だったと思う。

神戸の「木馬」という名のJazz喫茶だった。

震災で、もうその場所にはないが、神戸ミュンヘン大使館の斜め前のビルの地下にあった。

もうもうとしたタバコの煙の中で、JBLのバックロードホーンから聞こえてくるモダンジャズは僕の心を揺さぶった。

ギター片手にフォークソングに夢中になっていた自分が、妙に子供じみて感じたものだ。

早速、Jazzギターのタブ譜を買いもめたが、難しすぎて全く弾けなかった。

歌は歌っていたので、Jazz Vocalならなんとかなるかと、歌詞カードとカセットテープで何度も練習したものである。

最初に覚えたのは、サラボーンのミスティだった。彼女と僕はキーが一緒だったのである。

いまだにJazzが歌えるスナックにいくと、皆の冷ややかな目を気にせずミスティを歌ったりする。

ナットキングコールもキーが一緒なので、スターダストも良く歌う。

Jazzをアコーステックギターで弾き語りするのが夢だが、まだ練習すれば出来るようになるのだろうか・・・・

                                                                                              2016 11 16     松前 直也